御祭神

素盞嗚尊(すさのおのみこと)
稲田比売命(いなだひめのみこと)
八王子
「古事記」「日本書紀」などの古典によれば素盞嗚尊は日本の国をお生みになった伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が禊(みそぎ)をされた時にお生まれになり、天照大御神、月読命の弟神にあたられます。
素盞嗚尊は、父神伊邪那岐命から海の支配を任ぜられたにもかかわらず、お亡くなりになった母神伊邪那美命(いざなみのみこと)を慕われ毎日泣いてばかりおられました。その激しい泣き声は山を枯らし、海や川を干上がらせてしまいました。その後、神々の世界、高天原(たかまがはら)に上られた素盞嗚尊は、その激しい気性から乱暴なふるまいを続けられたために、高天原の神々によってこの地上に追放されてしまわれたのです。
素盞嗚尊は、これまでのお振る舞いを深く悔やまれ、出雲国に降り立たれました。そして、この国で暴れまわっていた恐ろしい大蛇「八俣のおろち」から人々を救うことを決意され、英知を尽くし、苦闘を重ねた結果、ついにこれを退治され、平和な国を作り上げたのです。
後に、おろちから救われた稲田比売をお妃(きさき)に迎えられ、出雲国須賀の地に宮殿をお建てになりました。

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を

このとき、素盞嗚尊は、お妃を思うやさしい和歌をお詠みになり、これが日本で最初の和歌といわれています。ご気性が激しく、猛威を振るわれる神。しかし、ご自身のお振る舞いを償われるため、英知と勇気を持って困難を乗り越え人々を救われる、
雄々しく、やさしい神。
素盞嗚尊は、とくに嵐や疫病を司り、こうした災いから人々をお守りくださる神としての御神徳はよく知られています。